皆さんこんにちは、シロネコ書房です
日差しが日に日に強くなり、今年もうだるような夏がやって来ようとしています。
そんな季節に食べたいのが、キンキンに冷たく甘いかき氷!
甘いシロップとふわふわの氷に包まれる冷涼体験は、この時期ならではの贅沢ですよね。
そんな「かき氷」にこだわり続けるのが、神奈川の鵠沼海岸(くげぬまかいがん)にあるかき氷専門店の「埜庵(のあん)」。
かき氷を提供するお店は数あれど、ここほど美味しい氷を出してくれるところはそうそうないと僕は思っています。
夏本番まではまだ時間がありますが、今年も早速彼女と食べに行ってきちゃいました。
埜庵(のあん)ってどんなお店?
埜庵は、小田急江ノ島線は鵠沼海岸駅の近くにあるかき氷専門店です。
その最大の特徴は、なんといっても天然氷を使用した上質なかき氷を「一年中」食べられるという点!
材料柄、季節性が強いかき氷を夏以外に出しているお店がはなかなかありません。白飯よりもステーキよりもかき氷が好き!……という氷好きたちにとって、そうした残酷な現実には耐えがたいものがあります。
そんな人たちにとって、埜庵はまさに救世主のようなお店!
風吹きすさぶ秋だろうが粉雪舞う冬だろうが関係なく、ここではいつでも最高のかき氷を食べることが出来ちゃうんです。
お店の雰囲気
ということで、やって来ました鵠沼海岸駅!
天気はあっぱれ日本晴れ。気温もほどよく汗ばむ程度で、かき氷に臨む環境としてこれ以上のものはありません。
駅の改札を抜けて、こじんまりとした通りを歩くこと数分、威勢のいい「氷」の文字が見えてきましたよ!
到着しました!一件個人のお家のようなこの場所が、かき氷専門店の埜庵です。
……っていうか凄い混雑してる!
さすがは名店。まだ六月だというのに、この大盛況っぷりです。すごい。
店前で恰幅のいい店長さんに案内され、待つこと約20分。やっと僕らの番がやってきました。軒先から奥に入ったところで注文と会計を先に行います。
そこから見える厨房では、沢山のスタッフさんがあわただしくかき氷を製作していました。淡い黄色の制服がとっても可愛らしいです。
お店には、テントの様な日よけのついたテラス席と、建物二階の屋内席があります。
今回通してもらったのは屋内の方の席。可愛らしい看板と旧式のかき氷器の飾ってある玄関から、お邪魔させていただきます。
初めて友達の家に上がらせてもらう時の様な、ちょっとこそばゆい感じです。
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天然氷のかき氷!
涼しげな店内で待つこと数分、注文した氷がやってきました!
それがこちら!『湘南ゴールド&ゆず ヨーグルト練乳かけ』(¥1070)!
美しく、こんもりと盛られた氷!なんて美味しそうなんでしょ!
溶け出してしまう前に、さっそく頂きます!
淡く輝く氷山から、甘い夢を一掬い。優しく口へと運びます。
はぁ~、冷た美味しい!
甘酸っぱくさわやかな風味が、口いっぱいに広がっていきます!
天然氷から削られた氷は繊細かつなめらかな舌触りで、口の中でまるで雪のように溶けていきます。これが澄みきっていてすごく気持ちがいい!かき氷に適した表現かは分かりませんが、「のど越し」が凄く良いんです。
どうやったらこんなきめ細やかなかき氷を作れるんだろう……。思わず感嘆してしまうほどのクオリティです。
もちろんシロップもお店の手作り!
使われている「湘南ゴールド」は、神奈川県特産のオレンジで、6月~7月のまさに今が旬!こういった季節の美味しいものをかき氷で頂けるのもすごく嬉しいですよね。
2口、3口と食べたところで、今度は付属の「ヨーグルト練乳」を試してみます。
氷の上にとろ~っとかけて……。
うん!さわやかに甘いヨーグルト練乳が、オレンジシロップと抜群の相乗効果を生み出しています。まさに夏にピッタリと言った感じ!
ヨーグルトが入っていることで、甘すぎないのがまた良いですね。
ちなみにこのヨーグルト練乳は、練乳に変更することもできます。甘いのが好きな方はそちらでも楽しめると思います。
続いてこちらは、彼女が頼んだ『抹茶みるく金時』(¥970)
ベースにミルクがかかった氷に、抹茶シロップをかけて頂きます。
……と思ったら、最初にミルク氷を食べて穴を作り、そこに抹茶を流し込んだ彼女。
抹茶ホールとは、独特の食べ方ですねぇ。……こんなこと言ったら怒られそうだけど。
しかし、そんな食べ方をしたって味は変わらず一級品!ほんのりとした苦味と、すっきりとした香りがとっても素敵な氷です。
そして、氷の奥にはたっぷりのあんこ!
隠された秘宝のごとき粒あんは、抹茶金時好きにとって最高のご褒美ですよね。彼女もニコニコ顔で頬張っていました。
温かいほうじ茶
店内では、セルフサービスで温かいほうじ茶を頂くこともできます。
夏場と言えど、大きなかき氷をぱくぱくと食べれば自ずと体温が下がってしまいます。
そんな時に飲む温かいお茶のなんと美味しいこと!
小さな心遣いですが、しかしとても嬉しいサービスです。
季節のフルーツをふんだんに使ったかき氷
先ほども少し述べましたが、埜庵では季節の食材をふんだんに使ったかき氷を楽しむことが出来ます。
今回赴いた時にはパイナップルや湘南ゴールド、マンゴーなどがありましたが、もう少しすればメロンやキウイが、秋には桃や葡萄といったこれまた絶品シロップのかき氷も登場してくるんです。
6月の今なんて、めくるめくかき氷ドリームの序章でしかありません。。
例えばこちらは、去年の8月に頂いた『生メロンみるく』。
ミルクベースに生のメロン果汁をかけて食べる、とっても贅沢一品です。う~ん、爽やかな甘さが堪らない!
そしてこちらは、萌えるような赤が食欲を誘う『いちご 練乳添え』(¥970)。
いちごの程よいすっぱさと、練乳の甘さがベストマッチした王道のかき氷です。
一昨年に初めて埜庵に訪れた時に食べたのがこれだったんですが、そのあまりのおいしさに、あっという間にファンになってしまいました。
そしてこちらは、先ほどの『抹茶みるく金時』の秋バージョン。
満月に見立てた栗や、もみじ型にくりぬかれた寒天がとても風流ですよね。
抹茶みるく金時の様な常設のメニューでも、季節ごとに異なる装いで頂ける、埜庵はまさに「一年中」かき氷を楽しめるお店なんです。
また、かき氷以外にも、隠れた名メニューである『ナポリタン』や『カレー』等のフードメニューも充実しています。
時期によっては、『カレーうどん』や『味噌煮込みうどん』いった温かいメニューもあるのだとか………またチェックしなくては!
最後に
絶品かき氷が頂ける埜庵は、氷菓子好きにとってはまさに天国の様なお店です。
食べログのかき氷部門第2位の実力は伊達じゃないぜ!
余談ですが、僕がこのお店を知ったのは、2015年に公開された『海のふた』という映画がそのきっかけです。
この作品はよしもとばななさんの同名小説を映像化したものなんですが、その作中に出てくるかき氷の監修を行っているのが、何を隠そう埜庵のオーナーさんなんです!
作中のシンプルな糖蜜で仕立て上げられたかき氷のなんとまぁ美味しそうだったこと……。映画を見たその足で、直にお店に向かおうかと思ったほどですからね。
埜庵でのかき氷体験を何倍も楽しいものにしてくれること請け合いなので、興味があれば是非一度映画の方も見てみてください。
生まれた町で、自分らしく生きようともがく主人公を描いた、しみじみと心揺さぶられる名作です。ちなみに主演は、モデルの菊池亜希子さん。
日本有数のかき氷の名店、埜庵に皆さんもぜひ足を運んでみてください。
それでは、皆さんが良きかき氷ライフを送られることを祈りつつ、今回はこの辺で。
ではでは、またまた。
店舗詳細
埜庵(のあん)
- 住所:神奈川県藤沢市鵠沼海岸3-5-11
- 営業時間 :11:00~18:00(L.O.17:00)(氷が無くなり次第終了)
- 定休日 :月・火曜日
- TEL: 0466-33-2500(予約は不可)
- 店舗HP:埜庵 kohori-noan
- 補足:混雑時には、整理券対応になる場合があります。