皆さんこんにちは、シロネコ書房(@shironeko_shobo)です
先月、4月21日に日本公開となったディズニー映画、実写版「美女と野獣」を見に行ってきました。
各レビューサイトで軒並み高評価を獲得しているこの作品。正直なところ、「ディズニー映画だから」皆手を叩いているんだなんて思ってたんですよ。
ところがどっこい!これがとってもとーっても素敵な作品だったんです。
特にCG!あれはもう感動通り越して畏怖するレベル!
その素晴らしさを是非皆さんにお伝えしたいと思い、今回筆を執らせていただきました。
興奮冷めやらぬうちに、さぁ、書いていきますよー!
※この先、ネタバレを多く含む内容になっていますのでご注意ください!
「美女と野獣」概略
「美女と野獣」と言えば、誰もが一度はその名前を聞いたことがあるくらい有名な作品です。
もともとはフランスの民話として伝えられていたお話を、1991年にディズニーがアニメーション映画としたことから、広く世界中で知られるようになりました。
変り者の美少女ベルと、魔女によって野獣に姿を変えられてしまった王子。二人のぎこちない、しかし切実な恋愛模様を描いた古典的ラブロマンスの傑作です。
あらすじ
ここで、(少ないとは思いますが)「美女と野獣」のストーリーを知らない方に簡単な内容の紹介をば。
(※少しのネタバレもイヤだ!という方はこの先の閲覧をお控えください!)
ー美女と野獣 Introductionー
ある辺境の国の美しい王子が、その薄情な心を魔女に見抜かれ、醜い野獣へと姿を変えられてしまう。使用人たちも家具やアンティークにされ、同時に城外の人々からその存在を忘れられる呪いまでかけられてしまった。呪いをかけた魔女は言う。「もし、『魔法のバラ』の花びらが全て散る前に、誰かを心から愛し、愛されることが出来なければ、お前たちは永遠にそのままだ」—————。
時を同じくして、城の近くの村に住んでいた美しい娘ベルは、閉鎖的で保守的な村人達との生活に日々戸惑いを感じていた。ある日、森に出かけたまま帰らない父を探しに出た先で城を見つけ、そこで野獣と出会う。孤独と絶望の底に沈んでいた野獣は彼女を追い出そうとするが、使用人たちにとっては彼女こそが呪いを説くための希望!彼らの熱心な後押もあって、二人の距離は次第に近づいていくが……。
果たして二人は、見た目や常識にとらわれない”真実の愛”を見つけ、呪われた城の呪いを説くことが出来るのか。
儚げに回る運命と魔法の中で、一輪のバラをめぐる恋の物語が始まる。
……こんな感じですかね。
恋の相手が毛むくじゃらということを除けば、王子と美少女が結ばれる王道展開のラブストリーです。
魅力的なキャスト
エマ・ワトソン / ベル
実写版「美女と野獣」はたくさんの魅力的なキャストが登場しますが、その中でも特に目を引くのが、みなさんご存知、ベル役のエマ・ワトソン。映画「ハリーポッター」シリーズで名を上げた実力派女優です。はい、カワイイ。
劇中での彼女は、とにかくパワフル美しい!
恐ろしい野獣にも臆さず、自分の信じる気持ちを大事にして物事に立ち向かっていくその姿は、まさにヒロインのベルそのものです。
そして劇中衣装の似合うことに合うこと……。村娘のブルーを強調した牧歌的な装いから、活気と優しさに溢れたダンデライオン・イエローの美しいドレス姿まで、何をとってもキレイカワイイを外しません。スタイルめっちゃええでこの人。
ディズニー映画特有のミュージカルパートでは、軽快に、力強く、そしてしっとりとした歌を観客の心に届けてくれます。
こんなに歌上手かったんだなぁ、エマ・ワトソン。アカデミー賞で数々の賞を受賞した映画「ラ・ラ・ランド」の主役オファーを蹴っただけのことはあります。
個人的に好きなパートは、作中前半の村中で歌われた「朝の風景」です。
【英語】美女と野獣 - 朝の風景 / エマ・ワトソン、ルーク・エヴァンス、美女と野獣アンサンブル
外国の俳優や女優に疎い人でも、彼女さえ知っておけば『美女と野獣』は十二分に楽しめます。
そこまで言えてしまうほど、魅力と実力を兼ね備えた女優がエマ・ワトソンなのですよ。
ルーク・エヴァンス / ガストン
僕も国外の役者に詳しくない人間ですが、そんな僕でもガストン役のルーク・エヴァンスには引き付けられました。
彼の演じるガストンは、何をするにも「俺が一番!」でないと気が済まない筋肉隆々の色男です。その自己中心ぶりは徹底していて、自分の望みを叶えるためにはあらゆる手段を惜しみません。
まさにディズニー界のジャイアン。「お前のものは俺のモノ、俺のものは俺のモノ」を地で行くキャラクターです。
そんなガストンの自信過剰っぷりを、ルークはとても上手に演じているんです。
ベルに振られても顔色一つ変えず迫り続け、酒場ではふんぞり返って酒をあおる……。その顔には一切の迷いやためらいがありません。自分の力にうぬぼれ、不遜に、尊大に、己の欲望を満たそうとする姿には一種のすがすがしささえ感じましたね。
劇中の彼のテーマ『強いぞ ガストン』のパートでは、軽快に「己の偉大さ」を歌い上げており、「一番偉いのは俺なんだ」というガストンの唯我独尊っぷりがスクリーンを通してにじみ出てくるようでした。
また、ストーリーの後半には気持ちいいほどの悪役として活躍し、物語に緊迫感をもたらしてくれます。
劇場に足を運ばれた際には、ぜひ彼の自信たっぷりな悪役演技にも注目してみてください。
その他のユニークなキャストたち
彼ら以外にも、燭台の使用人、ルミエールをひょうきんに演じているユアン・マクレガーや、その相棒でアンティーク時計の使用人、イアン・マッケランなど、ユニークかつ力量確かなキャストがたくさん登場しています。
なかでも、ガストンの側近のル・フゥを演じたジョシュ・ギャッドは『アナと雪の女王』でオラフ役を演じていた人なのだとか!その自慢の歌声は、今作でもピカイチの輝きを放っていました。
どのキャラクターに注目しても楽しめるのが、ディズニー映画のすごいところです。
今作でも、皆さんが“ ハマる ”キャラクターたちときっと出会えると思いますよ。
魔法のようなCGアニメーション
心躍るミュージカルに、キャストたちの生き生きとした演技などなど、『美女と野獣』にはたくさんの見どころがあります。
しかし、その中でも僕が皆さんに最もおススメしたいのは、美しく、そして魔法のようなCGアニメーションなんです。
「実写映画なのにCGアニメが見どころなの?」と思うかもしれませんが、皆さん忘れていませんか?これ、「ディズニー映画」なんですよ。
夢と魔法を違和感なく現実と調和させるその技術は、生半可な物ではありません。
夢と魔法が現実に!
僕が最初に「なんだこれすごい!」と思ったのが、洋服ダンスになってしまった城の住人ワードローブが、金色の糸を操ってベルの服にキレイな刺繡を施すシーン。
宙をキラキラ煌めきながら服に着地するCGの糸の描写がキレイだなーなんて見ていたら、それがあまりにも自然に現実の衣装と一体になったんですよね。
これには本当にただただ驚くばかりでした。
もう、CGと現実の区別がつかないというか、リアルと一体化してるんですよ。
不思議な魔法が本当に存在しているかのような感覚に、一人で興奮していました。
次に興奮した驚いたのが、城に訪れたベルを使用人たちがもてなす『ひとりぼっちの晩餐会』のシーン。
【英語】美女と野獣 - ひとりぼっちの晩餐会 / ユアン・マクレガー、エマ・トンプソン、ググ・バサ=ロー、イアン・マッケラン
ここでは、先ほどの繊細な刺繍のCGとは対極的に、ダイナミックかつ華やかなCGがふんだんに使われているんです。
空飛ぶお皿や、回転するティーカップなどなど、ほんとうに沢山のCGによって描きだされた映像は、まるで万華鏡の中にいるような感覚を僕たちに与えてくれます。
あまりの目まぐるしさにくらくらしつつも、ワクワクを止められない時間でした。
あまりにも凄すぎて、この後まだまだお話が続くのにも関わらず放心状態になってしまいましたからね。それだけ、引き付けられるシーンだったんです。
命を吹き込まれたキャラクター達
そしてそして、僕が最も感動したのが、緻密なCGによって描き出されたお城の使用人たち。
アクロバティックな燭台紳士、ルミエールや、ちょこちょこ歩く姿がカワイイアンティーク時計のコグスワース、そして面倒見のいいポット夫人など、愛らしくコミカルに描かれた彼らは、本当に命が宿っているかのようにスクリーンの中を駆け回るんです。
その表現のされ方というか、リアルさ加減は尋常のものではありません。
なんていうんですかね、もう「人間臭さ」さえ感じるレベルなんですよ、。
元が無生物だなんて到底考えられない、「心」を持ち合わせたキャラクター達が確かにそこに「生きて」いる。そう思わずにはいられなくさせられてしまうほどリアルなんです。
ほんとディズニー映画って、「モノに命を与える」のがバカみたいに上手いですよね。
それが最も際立っていたのが物語の終盤、「魔法のバラ」の最後の花びらが散ってしまうシーン。
このバラは呪いのタイムリミットを示してして、花びらが全て散ってしまうと、城にかけられた魔女の呪いは二度と解けなくなってしまいます。野獣は永遠に醜い獣の姿のままとなり、使用人たちは城の家具やアンティークとして動くこともできなくなってしまうんです。
つまり、ルミエールやコグスワース達にとって、バラの終わりは人間としての「命の終わり」なんですよね。
そして、その瞬間を迎えた時の表現が、もうたまらなくすごい。
彼らはそこまで生き生きと、それこそ「命にあふれて」スクリーンの中で動いていたんですよ。
それが、花びらが散ると共に、突然魂が抜けたようにピタっと止まってしまう。宿っていた命が、そこで消えてしまうことがハッキリとこちら側に伝わってくるんです。
僕はここで本気泣きしました。
こんなの我慢とか無理です。
だって、それまでみんなで楽しく和気あいあいと過ごしていた仲間たちが、どんどん死んでいってしまってるんですよ?そんな様子を見て、悲しくならないわけがないじゃないですか。
「なに泣いてんの?そんなのただの絵じゃん。」って言う人もいるでしょう。
うん、うん、分かるよ。たかが絵になに涙流しちゃってるんですかって感じだもんね。
でもね、これ見たらその人たちも、泣くから。そんなこと言いつつきっと泣くから。
このシーンの直前には、ベルの目の前で、野獣がガストンに撃たれて今際の際をさまよう、っていうシーンがあるんですけど、正直そこよりも泣きました。
だって予測してなかったんですもん。それこそ、たかだかCGキャラクターにこんなに心揺さぶられるなんて。
本当に、このCGキャラクターたちの活躍を見るためだけに映画館に足を運んだって絶対に後悔しませんよ。
別に僕は映画通でも専門家でもありませんが、だからこそ素人の生の声として、皆さんに心からこの作品ををお勧めしたいと思います。
最後に
というわけで、「実写版『美女と野獣』を見に行ったら、次世代のCGアニメーションに度肝を抜かれた」という話でした!
僕はCGに魅かれたからこうして強調して言ってますけど、もちろん他にも、愉快なミュージカルパートや心くすぐられるラブロマンスなど、沢山の見どころがこの作品には溢れています。
ゴールデンウィークは終わっちゃいましたが、是非皆さんもこのディズニー映画『美女と野獣』を見に、劇場に足を運んでみてください。
1800円払って見る価値ありますよ。
そんなこんなで、今回はこの辺で。
ではでは、またまた。
※当記事で使用している画像の出典:Disney Movie 『美女と野獣』公式サイト